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万代桃谷駅前店(2010/03/05開店)で「万代」について考えてみた。そして万代水無瀬店(2011/4/8改装)、万代高槻春日店(2010/6/16改装)、万代善根寺店(2010/12/17新店)

 大阪の幹線道路を走っていると「ライフ」「関西スーパー」「万代」が次々と現れる。中には不振店や対策店もあるのだろうが、愛知県人から見ると「こりゃ大変」と思うような隣接競合でも、人口が多いのでそこそこ集客している。愛知県の某スーパーのように「徹底対抗」なんて物騒な貼り紙なんぞ掲示していなくても、スパンの長い競合対策をしているのでしょうね。
さて、前回(5/4)と今回(5/14)の遠征でもそのような大阪ローカルというにはビッグな企業である万代社の昨年から今年にかけての新店・改装店を訪問してきました。
まずは5/4の話から。

万代桃谷駅前店
〒543-0033大阪府大阪市天王寺区堂ヶ芝1丁目6-19
℡06-6771-2800
営業時間 9:00~24:00
開店日 2010/03/05
訪問日 2011/05/04

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 「地域の大型冷蔵庫」ということで、地域から支持されつづけている万代社の昨年3月オープンの店へ寄ったのは、たまたま通り道に登録しておいた「昨年の新店マーク」がナビに見えたから。
出来た当初の話は知人から聞いていたのだが、訪問するまで駅ナカビルと思っていました。実際に行くと駅前ビル。しかも駐車場があるという大変ありがたい物件。
客はご近所の方が徒歩、あるいは自転車、そしてバイクで訪れる店。まさしく、「地域の大型冷蔵庫」。
 万代社の店としては小振りサイズ。他所から来た人は、なぜ万代が地元の人から、これほど評価されているのかわからないと思う。おそらく、この店の商品を購入して生活してきた人だけが実感できることなんだと思います。一見では「店の価値」が理解しにくいタイプの店舗です。
一言でいうと「歴史」。もしかすると「風土」。そういったバックボーンがある企業は強い。
他所から来た非生活者(食彩賓館のような)でも何十回も通ううちに、少しだけわかるようになってくる。例えば価格。実に見事に「ここまで価格」になっています。地域の人が「この価格なら買ってくれる」というギリギリの価格設定。「激安」でもないが、決して高くはない。かといって、一ヶ月継続して買物すると他の店よりも安くなる。そういったタイプの店なので、一見さんやチェリーピッカーには評価されにくい店舗なんだと思っています。
で、面白いのが、これだけの規模の企業なのに店によって印象が変わるんです。これが面白いところ。(運営上の違いではなく、印象の話です。いわゆる「デコボコ・・・ヘタと上手いの差」運営ではない)
 さて、前置きが長くなりました。店の話に戻ります。
生鮮だけでなく、惣菜のバックヤードが見えないタイプの造りになっています。つまり今、流行の“ライブ販売”とは逆の店作り。このあたりは万代社の信念のようなものを感じます。
「見せる必要のないものは見せてもしょうがない」ということだと思います。
なるほどね~と見ていたら、鮮魚売場の上になぜか「調理師免許」が掲示されていた。衛生責任者や営業許可証、あるいはふぐ調理師免許などの表示は時々見かけるが、調理師は珍しいと思ってよく見ると店長の免許のようでした。店長が鮮魚兼務なのかどうかはともかく、恰幅の良い、ベテラン風な店長が荷出しする姿を見て、やっぱ所属長は年齢が高い方が「座り」がいいなと思った食彩賓館です。(若い人ではイカンとは言っていない)
購入商品
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・喉が渇いたので原材料にビタミンCの表示がないのが少し嬉しい。
●資料
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●万代社に関する食彩賓館記事

・2009/7/22大阪遠征№5万代 天美我堂店」
・2009/8/31万代宇治槙島店7/7オープン
・2009/11/11万代大阪府北東部改装店舗2店訪問
・2009/11/17万代のディスカウント店楽楽市場 新庄店
・2009/11/30万代 新庄花内店へ行く
・2010/02/05万代 渋川店(大阪府)

・2010/06/25万代 樫原店と新鮮館コスモ樫原店
2010/12/28万代豊中本町店。コープミニ桜の町。商品の価値
2011/03/31万代苅田店はバックヤードが見えないような造り
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スーパーの適正規模は企業によって得手不得手があり、
例えば、イズミヤや平和堂はGMS規模じゃないと本来の
力を発揮しきれないような印象があるし、ライフはGMS
に近い二層式SSMが得意で、関西スーパーや万代は
500坪前後が良いんじゃないかと勝手に思っています。
ライフは首都圏にも出店しているので、アレなんですが、
関東の企業に比べて関西の企業の方が得手不得手の
差があるように思っています。
そんな中で万代社は比較的、大小の売場面積にソツ
なく対応していると思っていますが、食彩賓館としての
勝手な解釈を言わせて貰えば、万代社が一番得意な
のは「古くて立地が悪い店」じゃないかと([E:confident])

 5/14の遠征でもいくつか、昨年から今年にかけての
新店・改装店を訪問したのですが、万代社らしいという
か、昔はみんなそうだったんだろうなという立地の店舗
のことを取り上げてみたいと思います。

万代水無瀬店
〒618-0011大阪府三島郡島本町広瀬3-1-18
℡075-962-5901
営業時間 9:00~22:00
改装開店日 2011/04/08
訪問日     2011/05/14

記事 2011/04/08 

「改装」店舗ですが、万代社の改装はかなり手を加える
ことを何回かの訪問で知っています。なので、改装店
舗であっても新店のような印象を受ける店も多々。
今回は売場内の化粧直し程度だったのでしょうか、
外観の印象は「少し古いタイプ」といった感じながら、
中へ入ると、最近の万代社の小型店タイプにきっちり
変更されています。
まず、鮮魚や精肉などの作業場が見えない。隠している
のではなく、「見せる必要がないから見せていない」だけ。
昨今の「見せる化」売場を見ていると、まず最初にライブ
感よりも衛生の心配や技術の未熟さが気になってしまう
食彩賓館です。「ほぉ~」と感心するのはほんのわずか。
わざわざ見せない方がいいんじゃないの的なところが
多い([E:coldsweats01])
技術の未熟さはともかく、衛生に配慮とか掲示している
ところでも「鼻出しマスク(口のところしかマスクしてなくて
鼻が出ている)」や手袋使いまわし(汚染物と非汚染物を
同じ手袋で触る)なんかを見ていると、ホントに大丈夫
なんかとこっちが心配してしまう。

 閑話休題。
ということで、ぐるっと店を回るが、訪問時間が遅いため
生鮮食品の実力は不明。でも、遅い時間に訪問する
楽しみは「従業員がどのくらい残っているか」を見ること。
労務管理のレベルが良くわかる。
例えば、ナイトマネージャーが配置しているようだと、
管理職の労務管理まで 配慮していることがわかるし、
若い従業員が残っていたら残業管理の心配がある企業
だと思うし、いかにも本部要員というタイプの方が荷出し
応援に来ていたら、これがローコストの仕組みなんだろ
うなと違う想像をしてしまうし([E:happy01])。その他いろいろなこと
がわかってよろしいのです。
商品力と運営力を見るなら昼と夕方のピーク前、管理
能力を見るなら18時以降。時間帯によっていろいろな
楽しみがあるのです。
ということで、この万代水無瀬店はどうなのかというと、
ナイショです([E:happy01])

●購入商品
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とりあえず加工食品。万代のPBは結構、気に入ってます。当たり
外れがないし品質に比べてお値打ち感バッチリ

・マルタイのカップ麺は愛知ではあまり販売されていないのです

●食彩賓館的印象は訪問店舗が多すぎて今回は割愛。
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以下、今回の遠征で訪問した万代社の店舗一覧。

万代高槻春日店
〒569-0024大阪府高槻市日向町2-5
℡072-672-6040
営業時間 9:00~24:00
改装開店日 2010/06/16
訪問日     2011/05/14

記事 2011/06/16 
201105141900

万代善根寺店
〒579-8001大阪府東大阪市善根寺町5丁目3-1
℡072-984-9550
営業時間 9:00~22:00
開店日 2010/12/17
訪問日 2011/05/14

記事 2010/12/16 
20110514

万代鶴見今津店
〒538-0042大阪府大阪市鶴見区今津中2丁目5-38
℡06-6963-0105
営業時間 9:00~23:0020110514_2